ビタミンB1 の誘導体である TTFD(チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド)が、実験マウスの運動持久力を明らかに高めたという興味深い研究をご紹介します。
チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィドが生理学的適応と運動パフォーマンスの向上に及ぼす影響
The Effects of Thiamine Tetrahydrofurfuryl Disulfide on Physiological Adaption and Exercise Performance Improvement – PMC
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持久力(泳ぎ続ける時間)とグリップ力が有意に向上
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運動後の血中乳酸、血中尿素窒素(BUN)、クレアチンキナーゼ(CK)が減少
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筋肉および肝臓のグリコーゲン含量が増加
チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(TTFD)は、内側前頭前皮質におけるドーパミン作動性の活性化を介して自発的活動を促進する
Thiamine tetrahydrofurfuryl disulfide promotes voluntary activity through dopaminergic activation in the medial prefrontal cortex
さらに別の研究では、TTFD の注射によりマウス(ラット)が自発的な運動量を増やし、特に D1 ドーパミン受容体を介した中枢神経への作用が確認されました。これは、TTFD が疲労軽減に加え、運動への意欲や活動性そのものを高める可能性を示しています。
これらの結果は、TTFD が単なる代謝サポートにとどまらず、運動パフォーマンスやモチベーションにも寄与しうることを示唆しています。応用の可能性としては、スポーツ栄養、疲労回復、あるいは日々の活動性向上のための栄養戦略として注目できます。
どのように摂取するの?
指定医薬部外品のビタミン製剤にはフルスルチアミン塩酸塩という形でTTFDを含むものが多く「アリナミン」はその代表製剤です。
- 市販されているビタミン剤などに含まれるフルスルチアミン塩酸塩は、成人(15歳以上)の1日服用量が最大100mgと定められていることが多いです。
- 他のビタミンB群などと一緒に配合されていることが多いため、必ず製品の添付文書を確認し、用法・用量を守って服用することが重要です。